大腸全摘後の仕事はどうなる?10年働いて分かった現実【体験談】
「大腸を全摘したら、もう今まで通り働けないのでは……」
手術前の私が、一番不安だったのがこれでした。
結論から言うと、大腸全摘から10年以上たった今、私は普通に会社員として働き続けています。この記事では、術後の仕事の現実を、できるだけ正直に書きます。これから手術を控えている方、働きながら病気と向き合っている方の不安が、少しでも軽くなればと思います。
そもそも、病気と仕事は無関係ではなかった
正直に振り返ると、私が潰瘍性大腸炎を発症した当時、仕事はかなりしんどい状態でした。辞めたいと思っていて、転職活動もしていた記憶があります。
病気の原因がすべて仕事だったとは言いません。ただ、強いストレスを抱えた働き方と無関係だったとも、私には思えません。同じように「仕事がつらい」と感じながら病気と向き合っている方には、ここはまず伝えておきたいところです。
手術で半年間休職した
私は大腸全摘の手術にあたって、半年間休職しました。
体にメスを入れる大きな手術ですし、術後の体の変化に慣れるための時間も必要です。「すぐ復帰しなければ」と焦る必要はありません。私の場合は半年という期間が、体と生活を立て直すために必要な時間でした。
便の回数と、仕事中のトイレ問題
大腸全摘後で一番気になるのが、トイレの回数だと思います。
私の場合、今は1日6〜7回ほどです。これだけ聞くと「仕事中、大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、工夫すれば問題なく働けています。
私がやっているのはシンプルで、
- 長時間トイレに行けない場面(会議・移動など)の前には、必ず行っておく
- それ以外は、行けるときに行く
これだけです。「行けるときに行っておく」を習慣にすれば、急に困ることはほとんどありません。
職場にはどう伝えたか
私は、わりと誰にでも病気のことは話していました。隠そうとはしていません。
ただ実際のところ、「大腸がない状態」を正確に想像できる人はほとんどいません。病気自体を知っている人も少なく、説明しても完全には伝わらない、というのが正直な感覚です。
なので、過度に身構えて「どう打ち明けよう」と悩むより、必要な範囲で淡々と伝えれば十分だと思います。相手も、思っているほど特別扱いはしてきません。
海外出張・長時間移動はできるのか
私は仕事柄、海外出張もありましたが、基本的に問題なくこなせています。
唯一困ったのは、海外ではウォシュレットがないこと。これはお尻拭き(ウェットシート)を持参することで対応していました。その程度の備えがあれば、出張も移動も大きな支障はありません。
10年働いて分かった「結論」
正直に言うと、全然働けます。
特に事務系の仕事なら、いつでもトイレに行けるので、ほとんど問題にならないと思います。私自身、術後10年、デスクワーク中心の会社員を続けてこられました。
逆に、行動を拘束される仕事(長時間その場を離れられない仕事)は、人によっては厳しいかもしれません。ここは仕事の種類によるので、自分の働き方と照らし合わせて考えるのがいいと思います。
これから手術を考えている方へ
最後に、当時の自分や、今まさに悩んでいる方へ伝えたいことを。
手術は、やはり最終手段だと思います。ただ一つ感じるのは、体が弱りきってから手術に踏み切ると、術後の回復もそれだけ厳しくなるということ。ぎりぎりまで我慢し続けることが、必ずしも体のためになるとは限りません。
迷っている時間が長かった私だからこそ言えるのは、「手術=人生の終わり」では決してない、ということです。大腸がなくても、10年こうして普通に働けています。同じ状況の方の不安が、少しでも軽くなれば嬉しいです。
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潰瘍性大腸炎(UC)を発症し、約1年でがん化が見つかり大腸全摘を経験しました。手術当日まで迷い、術後も長いこと葛藤しましたが、気づけば大腸全摘から10年。今は「ないならないで生きていく」生活が完全に定着しています。
このブログでは、潰瘍性大腸炎・大腸全摘の体験談、術後の生活(便回数・便漏れ・食事・睡眠・水分など)、10年経って見えてきたことを、できるだけリアルに書いています。同じ状況の方の不安が少しでも軽くなり、病気にとらわれすぎず前を向くきっかけになれば嬉しいです。