潰瘍性大腸炎(UC) 便移植療法体験談

リトル田中
こんばんは!潰瘍性大腸炎は様々な新しい治療法が出てきているものの現状完治しない難病です。今回は私が2014年に順天堂医院で受けた便移植療法の体験談を書きたいと思います!

 

便移植療法とは?

この治療法ですが簡単に言えば健康な人の腸内細菌をその人の便から取り、それを潰瘍性大腸炎患者の大腸に入れるというものです。

結構原始的な発想の治療法ですが健康な人の腸内細菌を潰瘍性大腸炎患者に入れ再現出来れば、腸内細菌層が正常になり、炎症が抑えられるのではないか?ということです。

具体的には大腸内視鏡時に『健常者の便と生理食塩水を混ぜ濾過した液体』を潰瘍性大腸炎患者に入れます。

 

この療法の存在を知り早速、順天堂に電話する

当時の私がこの療法を知ったのは友達の嫁からのメールでした。その嫁は新聞だかニュースでこの療法を知り、私に教えてくれたのでした。

調べてみると慶応と順天堂で臨床研究をやっていると分かり、早速まだ受けられそうな順天堂の方に電話してみました。

電話をすると『取り敢えず外来に来てくれ』ということなので当時掛かっていた東海大学病院の先生に紹介状を書いて貰い、順天堂に行く

ことになったのでした。

 

順天堂に行くと

さて順天堂に行ったのですがメチャクチャ混んでます笑。

担当の先生が午前の外来だったので病院に着いたのが9:30 , 呼ばれたのが13:00。こりゃもう一日仕事です😩

やっと呼ばれて診察室に入ると若いイケメンの先生が居り、便移植療法について色々説明してくれました。これが臨床研究で有る事、マスコミに取り上げ始められている事、方法等々。

 

順天堂の臨床研究のやり方2種類

順天堂の臨床研究のやり方は2種類有りました。

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1、抗生剤を使用して現状の腸内細菌をリセットし、健常者の便を注入する方法。

2、抗生剤を使用せず、現状態のまま健常者の便を注入する方法。

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私は軽症だった為、抗生剤を使用しない方法で移植を受ける事になりました。

そして便提供者は私の姉、移植は大腸内視鏡でやります。

上記の事まで初回訪問時決め、2回目は姉同行にて受診することに。

2回目の受診で姉の血液検査と移植日の日程決めをして、いよいよ次回便移植療法を受けることになります。

 

移植当日

さて移植当日、便を持ってくる姉を病院で待っていたのですが時間になっても来ません。

心配になり電話すると、肝心の便が出ないとのこと😅(昨日まで調子良く出していたらしい😆)

急遽院内の薬局で便秘薬を買い、姉の便待ちをすることになりました😅

予定より1時間程遅れて、無事姉の便を入手。やっと開始となりました。

いつも通り内視鏡で大腸内を見た後、最後に『便と生理食塩水を混ぜ濾過した液体』をチューと大腸の奥の方(盲腸部)に入れます。

療法自体はホント簡単で普通に大腸内視鏡検査するのとなんら変わりません。

この後、少し休憩室で休んで病院を後にするのでした。

 

効果はどうだったのか?

さて便移植療法受けた後の状態ですが、結論から言うと私にはあまり効果ありませんでした。

数日間は便が少し硬くなりましたがその後は元の状態に戻りました。素人ながらに疑問に思うのが、良い腸内細菌を入れたとしても定着するのか?ということです。だって、潰瘍性大腸炎が発症する前は恐らく皆、そんなに悪い腸内細菌層ではなかったはず。そこには悪くなる理由が有ったはずなんですよね。その悪くなる原因を取り除かないで、良い腸内細菌を入れても住み着かないですよね。

まぁそもそも私は軽症でペンタサだけで症状が落ち着いていたのであまり良くなる余地も無かったのですが。。

そしてもし効果が有ったとしても完治はせず服薬等の治療は継続します。

 

最後に

最近ネットを見ていたらこの便移植を自費診療でやっている病院が有る様です。しかもその費用はコースにもよりますがいずれも高額。

当然相応の効果が有る人も居ると思いますがやはり未知数で完治することは無いです。

あと私が便移植を受けたのが2014年でもう9年程経っています。この期間、療法の改善は進んでいるようですがその原理は非常に単純。

多少でも効果が有るなら、早く一般治療化しないものなのかぁと思います。

 

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