手術方法
私は2015年、横浜市民病院で大腸全摘手術を2回に分けて受けました。
術式は『IAA』という直腸粘膜を残さない方法で行いました。
基本的に横浜市民病院は『IACA』(肛門管部分の直腸粘膜を残す)の術式で1期で手術をするのですが、私の場合は全摘手術に至る原因が『盲腸がん』だったため、直腸粘膜を残さない『IAA』になりました。(残した粘膜部分ががん化する恐れがあるため)
そして『IAA』になると2期手術になるのは回腸嚢(ポーチ)と肛門を直接吻合するため、より吻合部分を安静にし、確実に着けるための時間を置く必要があるからです。
術式については一長一短有り、『こちらの方が優れている!』とかそういうものではありません。また患者それぞれの状態も見て決められるものです。
手術方法については過去の記事で書いていますので宜しければ見てみてください。
手術内容と時間・入院期間
1期目、2期目それぞれの手術内容・手術時間・入院期間下記になります。
1期目
手術内容
大腸全摘出
小腸で便を溜めるポーチを造り肛門と吻合する
回腸ストーマ造設
*開腹手術
手術時間
約7時間半
入院期間
27日間
2期目
手術内容
回腸ストーマ閉鎖
手術時間
約2時間
入院期間
15日間
まとめ
私の場合について書いてみましたが当然病院、個々のケースで変わってくると思います。
もう昔の話ですが1期目の手術後はかなりツラかったですねー。
麻酔は入っているもののやはり痛い!、肛門になんかドレーン入っててこれも痛い!。あと食事が始まると腸閉塞気味になり夜中じゅう吐いてました(笑)。正直もう味わいたくない経験です。
ただ、2期目は1期目と比べものにならないくらい楽でした。麻酔から醒めた直後から元気で看護師さんと普通に会話もできました。そして翌日からそんなに無理なく歩いてました。
前のブログで術後辛ったことを記事にしていますので良かったら読んでみて下さい。
私が手術したのが約7年前なので現在は腹腔鏡で手術する病院が増えているかも知れません。(横浜市民病院は今も開腹手術の様です。)
最後になりますが、手術をするとなったらやっぱり手術実績の多い病院が良いと思います。
calooの病気別治療実績数を貼っておきますので病院選びの参考にしてみてください。
https://caloo.jp/dpc/disease/1355

潰瘍性大腸炎発症から1年程でがん化し、大腸全摘せざるを得なくなった40代商社マン。大腸全摘後も世界を飛び回っています(今はコロナで自粛中)。
潰瘍性大腸炎・大腸全摘手術をした経験やその後の生活を書き綴っています。
(時々熱い想いも書きます笑)