そもそもどこの病院でも出来る手術ではない
私が受けた大腸全摘手術ですが全国どこの
病院でも受けられる訳ではありません。
私も潰瘍性大腸炎の内科治療と『盲腸がん』の診断は
順天堂で受けましたが全摘手術は横浜市民病院でやりました。
手術数の多い病院
下記手術数の多い病院になります。
兵庫医科大学病院
横浜市立市民病院
横浜市大付属市民総合医療センター
東京山手メディカルセンター
東京医科歯科大学医学部付属病院
東京女子医科大学病院
札幌東徳洲会病院
東北労災病院
calooで治療実績数見れますのでリンク
貼っておきます。
https://caloo.jp/dpc/disease/1355
関東の病院が比較的多いですかね。
術式
2種類の術式について
術式は主に2種類有ります。
『IAA(回腸肛I門吻合)』 *直腸粘膜を残さない
『IACA(回腸肛門管吻合)』*直腸粘膜を残す
違いは『直腸粘膜を残すか残さないか』と
『肛門との吻合方法』です。
『IAA』、『IACA』共に一長一短でどちらが良いと
いうことではありません。
病院により主とする術式がある
そしてこの長所、短所に対する考え方の違いが
病院に依り術式が違うという要因となります。
大腸全摘手術数の多い代表的な病院で言うと、
兵庫医大が『IAA』
横浜市民病院が『IACA』
となります。
病状等により術式を変える
ただこれはあくまで基本であって両病院共に
患者の病状に依り、両方の術式に対応します。
私の様に『がん』であれば横浜市民病院でも『IAA』ですし、
身体が大きく肛門までの小腸の長さが足りない
場合は兵庫医大でも『IACA』となる場合も有ります。
病状等により術式を変える
そして繰り返しますがどちらが
良いと言うことではなく一長一短です。
『IACA』の様に直腸粘膜を多少残せば
肛門機能が損なわれにくい半面、
残した直腸粘膜の炎症やがん化の可能性が
残る事になります。
そしてその部分の内視鏡検査も術後続きます。
片や『IAA』は大腸部位を全て取るという
事なので、以後大腸に関する病気の懸念は
無くなりますが2期手術になる病院が多く、
手術の負荷が高くなることになります。
(兵庫医大はIAAでも基本1期)
因みに私が手術した横浜市民病院は『IACA』では
1期手術ですが『IAA』では2期手術になります。
全国的に見ると『IAA』2期でやる病院が多い様です。
長所・短所
私の場合、大腸全摘をする原因が『がん』だったので、
術式は直腸粘膜を残さない『IAA』となるのですが、
仕事のことも考え1期で手術を終わらせたいと
考えていました。
となると兵庫医大で手術を受けようかと当時は
真剣に悩んだのですが東京在住の私がそうそう
簡単に通える距離ではありません。
術後のトラブルの可能性を考えると遠すぎると判断し
家からそう遠くない横浜市民病院で手術を受けました。
そもそも出来る出来ないがあるし、出来たとしても
手術数が少ないと不安が残る手術。
そして術式も勘案するとなると潰瘍性大腸炎で
大腸全摘手術をする病院を選ぶことは簡単ではありません。
潰瘍性大腸炎発症から1年程でがん化し、大腸全摘せざるを得なくなった40代商社マン。大腸全摘後も世界を飛び回っています(今はコロナで自粛中)。
潰瘍性大腸炎・大腸全摘手術をした経験やその後の生活を書き綴っています。
(時々熱い想いも書きます笑)