CIA 公認内部監査人 2024年CPE(継続教育制度)のやり方

リトル田中
CIA(公認内部監査人)試験に無事合格し、今はCPE(継続教育制度)単位取得に励んでいます。今回はそのCPE単位取得方法について書きますので宜しければ参考にしてみてください。注:2023年更新手続きが間に合っていない方→23年1月の日本内部監査協会の案内を見ると『2022年のCPE報告手続きをし忘れた方について』という案内が出ています。昨年の報告についてどの様な扱いになるか分かりませんが、当面資格保持をされるおつもりでしたら、日本内部監査協会に問い合せをした方が良いと思います。

CPE(継続教育制度)とは?

CIAの試験に合格しても、『やったー、CIAだぁ ! 遊ぶぞー !』とはなりません。(そんなたいそうな負荷ではありませんが笑)

資格を維持するために勉強を継続し、能力を維持・向上させる必要があります。

そしてその学んだことを『CPE単位』として毎年  IIA(内部監査人協会)に報告しなければなりません。

これはCIA認定を受けた年の翌年から始まり、毎年報告して行く必要があります。

尚、資格取得までの体験談は下記リンクの記事にまとめていますので、これから資格取得を目指す方や今勉強中の方は参考にしてみてください。

CIA 公認内部監査人 資格合格体験記(難易度・勉強方法・予備校・費用)

CPE単位とは?

CPE単位とは学習内容により色々定めは有るものの、基本的には『学習時間』です。

『1CPE = 50分』で換算されます。

そして1年間で必要なCPE単位は下記になります。

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内部監査業務をしている人    →40単位(時間換算で約34時間)

内部監査業務をしていない人→20単位(時間換算で約17時間)

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34時間だと一ヶ月で3時間くらいの勉強時間なので、そんなたいそうな負荷ではないですね。

何を勉強するの?

結構これが惑わせるのですが、ガチガチに『これをやれ!』というものが無いんです。

内部監査に関わることであれば何でもといった感じで、内部監査に関する研修、他資格の取得、公表文献の執筆・寄稿等でCPE単位が認められます。

内容の詳細は下記リンクをご確認ください(最新の情報ではない可能性がありますのでご注意ください)。

https://www.iiajapan.com/leg/pdf/certifications/form/CPE-Policy_2022.pdf

ただ倫理は毎年必ず、2単位以上取得する必要があります。毎年9月下旬頃から「内部監査人としての倫理」をテーマにした講座が会員研修会で実施されます。

基本的にこれをやる!

まぁ色々あるのですが40単位取得するには基本的に下記をやれば良いと思います。

1, 『月間監査研究』を読んで、『学習プログラム』をやる

まずこの後の2番の会員向け研修もそうですが、日本内部監査協会の会員でないとCPE報告するのがなかなか難しいです。CIA資格の試験代が個人会員にならないと、だいぶ高額なので大抵の方は受験のタイミングで会員になると思いますが、資格維持をするつもりならそのまま会員でいた方が良いでしょう(会費は掛かりますが)。

そして、個人会員だと毎月『月間監査研究』という機関誌を送って貰えます。

入会時に『月刊監査研究』の配布と『Internal Auditor』のオンラインによる閲読で選べるのですが、『月刊監査研究』の配布を選んた方がCPE的には良いでしょう。

そして、この機関誌の内容を問う『学習プログラム』が毎月第三週目くらいに内部監査協会のサイトに出ます。(最近ちょっと早めで第二週目くらいに出ています)

これに答えると1回につき、2単位取得できます。問題は全4問でいずれも4択です。結構難しいのですが、特に合格ラインは定められておらず、受ければ大丈夫です。

ただこの『学習プログラム』で認められる単位は年間20単位までなので、10ヶ月分でおしまいということになります。

『月間監査研究』冊子

2,  日本内部監査協会会員用の研修を受ける

協会会員向けに研修が行われています。

日本内部監査協会の会員サイトに入り、『会員研修会』のところに開催されている研修が掲載されています。研修の大半はzoom(講義の録画)で行われ、2時間前後のものが多いでしょうか。

この研修会1回で大体2.5単位くらい取得できます。

そして必修の倫理研修もここで受けることができます。

3,  まとめると

まとめると下記になります。

『倫理研修』(必修)→2単位

『学習プログラム』→20単位

『倫理以外の研修』→18単位

上記で合計40単位となります。

有料の研修会

今まで書いてきたものはIIAの会員であれば無料で受けられるものですが、有料の研修も有ります。

内部監査協会やアビタス等の資格学校でCPE単位を取得出来る講座を開催しています。

全てに目を通した訳ではありませんが、系統立った内容で監査能力向上を目指すものも有り、私も受けてみたいなぁと思う講座が多いです。

また受講時間が長いものも多いので、まとまったCPE単位を得られます。

業務に活かせる魅力的なテーマのものや、年後半に追い込みでCPE単位を取得しなければならない人は有料の講座を検討しても良いかも知れません。

確証が必要です

CPE単位ですが、やっていると『あれ今何単位とったっけ?』と必ずなります。

なのでエクセル等で内容と取得単位の管理が必須です。

そしてそれぞれの確証を取り、3年間保持しておく必要があります。

毎年の資格更新手続き(CPE報告)時に確証を提出する必要はないのですが、税務調査の様に後で提出を求められる可能性があります。

あと23年9月からのCPEポリシー改定で1 年間の間に履修した CPE 単位の内、余剰分を最大20CPEまで翌年の報告に繰り越せるようになりました。

資格更新手続き

毎年12月の所定の日までに資格更新手続きをする必要があります。

資格更新手数料(IIA個人会員¥3,564、非会員¥15,000  *2023年の場合)を日本内部監査協会に支払った後、CIA受験時に使用したIIAのシステム『CCMS』上でCPE報告します。

まとめ

CIAの試験に合格したところで、実務で即有益な内部監査ができるということではありません。

こういうCPE単位取得を面倒くさがらずに日々の業務に活かすことは必須でしょう。

単位を取ること自体を目的にせず、日々自己鍛錬を怠らないようにしたいものです。

CIA/公認内部監査人資格 アビタス

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

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