腸活に物申す!大腸がなくても健康に暮らせる!

リトル田中
最近『腸活』や『腸活アドバイザー』という言葉をよく耳にしますよね。おそらくこの『腸』は『大腸』を指しているのでしょう。私はすでに大腸を全摘していますが、特に大きな問題なく、そこそこ健康に暮らしています。そんな中『腸活』について話題になると、なんとなくモヤっとします。今回は、この『腸活』に対して感じることを少し書いてみたいと思います!

 

腸活ってなんなん?

近年、『腸活』という言葉をよく耳にしますよね。腸内環境を整えれば、健康や美容に良い影響があると言われていますが、実際どれだけの効果があるのか気になりませんか?『腸を整えると体が良くなる』と言われても、科学的に証明されていない部分も多く、腸活の実際の効果には疑問も残ります。

大腸を摘出しても問題なく生活できる

そもそも、腸活で注目される『腸内フローラ』は、主に大腸に存在するとされています。腸内細菌のバランスを整えることが健康につながるという考え方ですが、実際には大腸を全摘しても、特別な治療を受けずに健康に生活している人も多くいます。そのため、『腸内環境を整えること=健康』には直接的な因果関係があるのか、疑問が残るところです。

もし本当に腸内フローラが健康に大きな影響を与えるのであれば、私は大腸全摘後、体調を崩したり、肌が荒れたりしているはずです(笑)。けれども実際は、退院後も体調を崩すことなく、見た目も若々しく見られることが多いです。

腸内フローラ移植をやったが。。

かつて大切な大腸がまだ自分の体にあった頃、私は腸内フローラ移植を受けたことがあります。潰瘍性大腸炎(UC)を患っていたものの、なかなかその事実を受け入れられず、なんとか完治させたい一心でした。そんな時、友人が当時『糞便移植療法』と呼ばれていた腸内フローラ移植の記事を新聞で見つけ、私に教えてくれたのです。

当時の体験記はコチラ⇨潰瘍性大腸炎(UC) 便移植療法体験談

『これで治るかもしれない!』と期待に胸をふくらませ、すぐに病院に電話をかけ、移植を受けてみました。しかし、結果はというと、数日間少し便が固くなった程度で、薬も手放せず、すぐに元の状態に戻ってしまいました。

ふと思ったのは、健康な人の便、特に体外に排出された菌を、生理食塩水で他人の体内に入れることで、『果たして病気の大腸に菌がうまく定着するものなのか?』という疑問です。素人考えかもしれませんが、どこか腑に落ちないところが残ります。

ヨーグルトや乳酸菌飲料の効果は?

腸活といえば、ヨーグルトや乳酸菌飲料が一般的です。『腸内の善玉菌を増やす』とよく言われますが、口から摂取した乳酸菌やビフィズス菌が腸に届くかどうかは実は定かではありません。多くの乳酸菌は胃酸で死んでしまうため、どれだけが大腸まで届き、腸内環境に影響を与えているのかは不明です。

サプリメントでUCが治る!?

UCと診断されたばかりの頃、なんとか完治させたい一心でネットの記事を片っ端から読み漁っていました。その中に『このサプリメントを飲めば治る!』みたいな記事があり、私もそれに飛びついて、書かれている通りに試してみたのですが…効果はありませんでした。言うまでもないですよね。。

『腸活』というか、単なる健康習慣でしょ

腸活には効果を感じる人もいる一方で、腸内フローラの実態にはまだ未知の部分が多いのも事実です。栄養バランスの取れた食事、適度な運動、十分な休息といった基本的な健康習慣の方が、健康維持には直接的な影響があるかもしれません。そもそも『腸活』は、健康な人が腸内環境を整えるためのものであり、UCのような病気の人が腸活だけで状態が良くなったり、ましてや病気が治るものではありません。

Xの投稿を見ていると、腸活を謳う方がLINEへ誘導するケースが見られます。もし善意の情報提供であれば、Xの投稿だけで十分なはずです。なぜ、わざわざLINEに誘導する必要があるのか、疑問に思います。腸活で病気やその他症状が改善するといった主張や表現があれば、十分注意する必要があるでしょう。

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